その塗装工事、本当に必要?塗装に屋根・外壁を長持ちさせる効果はありません

住まいの劣化が気になり始めると、「屋根塗装」「外壁塗装」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
インターネット上でも、“塗装すれば家が長持ちする”という情報があふれているので、そう思う方がいてもおかしくありません。
しかし、塗装工事はあくまで“見た目を整える工事”であり、住まいの寿命を延ばす工事ではありません。
雨漏りや破損、下地の劣化といった症状は、塗装をしても直らないからです。
本記事では、塗装工事が必要ないと言える理由、住まいにとって本当に必要な工事を中心に詳しく解説します。
屋根塗装や外壁塗装をご検討中の方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
塗装工事は必要ない!?
その3つの理由
私たちが「塗装工事は必要ない」と言えるのにはれっきとした理由があります。
ここでは、その大きな理由を3つご紹介します。
①塗装は見た目を綺麗にする工事

「塗装=長持ちする」というイメージが広まっていますが、それは誤りです。
塗装というのは、あくまで屋根材や外壁材表面の「美観目的」の工事だからです。
塗装では屋根や外壁内部の劣化まで修繕することはできません。
ただし美観だけを目的とした塗装工事であれば、検討することが誤っているわけではありません。
「住まいを美しくしたい」「色を変えたい」という目的で塗装工事を行うのであれば、塗装工事の実績があり、下地の調査・補修を重要視している業者に依頼しましょう。
②破損問題の解決には無意味

雨漏り、シーリングのめくれ、屋根材の割れなど、すでに不具合が出ている状態に塗装をしても、全く解決できません。
なぜなら、塗装は「表面に膜を作るだけ」なので、破損部分の修繕にはならないからです。
雨漏りをする場合の多くは、以下のことが原因となっています。
雨漏りの主な原因
- ルーフィング(防水シート)の劣化
- 下地の腐食
- 板金の浮き
- 釘抜け
- 屋根材の破損
- シーリングや外壁の割れ
- 防水層の劣化
これら内部の劣化は、塗装では絶対に直りません。
むしろ、破損したまま塗装すると状況悪化になる場合もあります。
破損状況の悪化が原因で起こる被害
- 剥がれた部分から雨水が入る
- 下地の腐食が加速する
- 排水すべき箇所が塗膜で埋まる
上記の事態にならないよう、住まいに起こっている症状を正確に見極め、正しい工事を行うことが住まいの寿命を延ばすことに繋がります。
③寿命を延ばしたいなら正しい工事を

では、どのような症状において、正しい工事とは何なのでしょうか。
一例として、屋根のルーフィングや野地板(のじいた)が劣化している場合は、「葺き替え(ふきかえ)工事」が適しているケースがほとんどです。
葺き替え工事は既存の屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺きます。
ちなみに野地板とは、屋根材の下にある木の板のことで、屋根全体を支える土台のような役割をしている建材です。
また、屋根材が割れている・欠けているなどの軽度破損であれば、「カバー工法」が最適です。
カバー工法は既存の屋根材をそのままに、新しい屋根材を葺きます。
「屋根材は傷んでいるけど、下地はまだ生きている」そんな屋根に向いています。
どちらも新しい屋根を葺く工事ですが、葺き替え工事の方が撤去や処分費用がかかる分、割高になります。
状態によっては葺き替え工事しか選択肢がない場合もありますが、そうでなければ予算と相談し、ベストな工法を選択しましょう。
実際にあった塗装工事のトラブル例
では、塗装工事を選択した方の中には、どのようなトラブルが起こったのかを具体例を紹介します。
同じトラブルに巻き込まれないよう、十分にご注意ください。
サビた屋根に塗装をして、すぐ穴が空いた

築20年以上の木造2階建てにお住まいのお客様に起こったトラブルです。
屋根のサビが気になったので、塗装業者に塗装を依頼しました。
表面上、サビは見えなくなり綺麗になったものの、塗装後数日で天井から雨漏りしていました。
慌てて別の業者へ点検依頼をすると、塗膜の下でサビが進行し、弱った部分に穴が空いている状態でした。
こちらのお客様のように、屋根にサビが発生している場合は、奥深くまでサビが進行しているケースが多いです。
この状況では本来、「葺き替え(ふきかえ)工事」や「カバー工法」を行うべきだったと思われます。
塗装工事の翌日に雨漏りが起こった

以下は住まいるダイヤル(国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の電話相談窓口)に相談があったケースです。
築10年以上の木造2階建てにお住まいのお客様に起こった、塗装後のトラブルをご紹介します。
築10年の木造2階建て住宅に住んでいます。先日、屋根(住宅屋根用化粧スレート)の全面塗装をリフォーム業者に頼みましたが、なんと工事が終了した翌日に雨漏りをしてしまいました。リフォーム業者は「屋根のドーマ(採光・換気のために屋根に付ける小窓)から漏っているようだ」と言い、その周辺にシーリング材を充填して補修しましたが、数日後にまた、同じところから雨漏りがありました。これまで雨漏りはなかったので、塗装工事が悪かったのだと思い、塗装費用は払わないでいます。
知り合いの建築士に尋ねると、「リフォーム業者が縁切りをしなかったのが原因ではないか」と言いますが、業者は「縁切りの必要はないと考えてやらなかった」と言っています。いったいどちらが正しいのでしょうか。こんな工事にお金を払いたくありませんが、このまま支払いを止めておくことはできますか。引用元:住まいるダイヤルより「屋根の塗装工事をしたが、終了直後に雨漏りが発生した。費用を払いたくない。」
上記は、住まいるダイヤルへ実際にあったご相談内容を引用しています。
こちらに対し、住まいるダイヤルからの回答を要約したものが以下の内容です。
屋根のスレートは排水と通気のために隙間が必要ですが、塗装でその隙間を塞ぐと雨水が排出できず、下地腐食や雨漏りの原因になります。そのため、本来は「縁切り」やスペーサーで隙間を確保すべきです。しかし今回の雨漏りが、塗装だけの問題とは現状断定できません。屋根材や下葺き材の破損、劣化、ドーマ周りの不具合など他の原因も考えられるため、まずは専門的な原因調査が必須です。調査なしの応急処置では根本解決にならず、原因次第で工事代金の扱いも変わります。まずは、施工業者へ連絡しましょう。
※縁切り作業とは…スレート屋根の塗装後に、塗料で塞がってしまった屋根材の隙間を再び開けて、水の通り道を確保する作業のことです。雨漏り防止のためには必須の工程です。
※下ぶき材とは…屋根仕上材の下地として、雨水の浸入を防ぐために使われるものです。
上記の回答にもある通り、塗装を行ったこと以外にも原因は様々考えられます。
しかしながら、しっかりと調査を行い、最適な工事を行ったとは言えない事態と言えるでしょう。
部材別!住まいの耐久性を向上する工事とは
住まいの劣化の根本原因を解決したいなら、塗装で美観を綺麗にするのではなく、症状に合わせた正しい工事を行いましょう。
ここでは、屋根・外壁・付帯部で行う、主な工事について分かりやすく紹介します。
【屋根】葺き替え(ふきかえ)工事

葺き替え工事とは、今ある屋根材をすべて撤去して、新しい屋根を作り直す工事です。
築年数が長い住まいでは、雨水の影響などで野地板が弱っていたり、部分的に傷んでいたりすることもよくあります。
葺き替え工事では、野地板やルーフィング(防水シート)などの劣化をリセットすることができますので、住まいの耐久性が大幅に向上します。
また、今まで重たい瓦屋根だったのを軽量の金属屋根に葺き替えることも可能です。
そうすれば耐久性だけでなく、自然災害に強い住まいにもなります。
一般的に葺き替え工事の費用は、150万円~250万円ほどが相場となっています。
工事面積や使用メーカーによって料金が異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
【屋根】カバー工法

カバー工法とは、今ある屋根材は撤去せず、上から新しい防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材を重ねる工事です。
屋根の“二重構造”を作ることで、雨漏りの原因を根本から解決する仕組みとなっています。
葺き替えと違い、古い屋根材を撤去しないため廃材費用を抑えられ、工期の短縮ができます。
ただし、以下の状態だとカバー工法での対応は難しく、葺き替え工事を行うこととなるでしょう。
カバー工法ができない屋根の状態
- 野地板が腐っている
- すでに雨漏りが長期間続いている
- 瓦屋根の家(重量が重くなるためカバー工法は対応できません)
- 下地の強度が不足している
一般的にカバー工法の費用は、80万円~150万円ほどが相場となっています。
工事面積や使用メーカーによって料金が異なりますので、詳しくはお問い合わせください。
【屋根】部分的な修繕工事

「屋根板金の浮きやサビ」「天窓からの雨漏り」「シーリングの劣化」などの場合は、部分的な修繕工事で大きなトラブルを防ぐことができる場合があります。
必要最低限の修繕で問題が解決できるなら、費用もぐっと抑えられます。
横須賀ルーフで部分的な修繕工事を行った場合の参考価格
- 天窓のシーリング工事:1,200円〜/m
- 貫板の交換:5,000円〜/m
- 棟板金の交換:15,000円〜/m
- 谷板金の交換:22,000円〜/m
【屋根】瓦屋根の修繕や部分交換

瓦屋根の修繕や部分交換には、「瓦の差し替え」「漆喰詰め直し工事」「棟瓦取り直し工事」などがあります。
「瓦の差し替え」は、割れた瓦や欠けた瓦だけを交換するピンポイントの工事です。
瓦が数枚だけ割れている状態のときは、この工事を行います。
「漆喰詰め直し工事」は、漆喰が剥がれた部分を新しい漆喰で補修する工事です。
漆喰が落ちている状態や、棟瓦の下から土が見えている状態のとき、この工事を行います。
「棟瓦取り直し工事」は、棟瓦を一度すべて解体し、土台から作り直す工事です。
棟瓦が波打っている状態や、葺き土が流れ出している状態のときは、この工事を行います。
横須賀ルーフで瓦屋根の漆喰補修工事を行った場合の参考価格
- 瓦の差し替え:4,400円〜/1箇所
- 漆喰詰め直し工事:5,500円〜/1箇所
- 棟瓦取り直し工事:11,000円〜/1箇所
【外壁】サイディング張替え・カバー

サイディング張替え工事は既存のサイディングをすべて撤去し、新しい外壁材と防水シートを丸ごと作り直す工事です。
一方、カバー工法は既存のサイディングを撤去せず、その上に新しい外壁材を重ね張りする工事を言います。
どちらの工事を行うかは、既存サイディングよりも下地の劣化の進行具合によって判断されます。
【付帯部(雨どいなど)】修繕や交換

付帯部と呼ばれる部分には、「雨どい」「軒天」「破風板(はふいた)」などがあります。
その中でも雨どいは、大量の雨水を地面まで安全に流す役割があり、屋根の排水には欠かせない重要な部分です。
雨どいのトラブルを放っておくと雨水の溢れや、外壁・軒まわりを傷める原因にもなるため、不具合が起こっている場合は早めに対処をしましょう。
雨どいの詰まりなら清掃、部分的な破損なら部分交換で解決できる場合もあります。
現場調査で補修すべき箇所を調べてもらおう

さて、ここまで読んでいただいた方なら、もうお気づきだと思います。
住まいの寿命を延ばしたいなら表面だけでなく、「内部の劣化を修繕する工事」を行いましょう。
そして、最適な工事を行うためには、「現場調査」がとても重要です。
当社の現場調査では、以下の内容を中心に住まいの隅々までチェックしています。
- 屋根材の種類と劣化状態
- 屋根材(スレート・瓦など)が何でできているか確認します。
そのうえで割れや欠け、反りなど、起こり得る症状を細かくチェックします。
- 屋根材(スレート・瓦など)が何でできているか確認します。
- 瓦屋根の場合は漆喰の状態
- 漆喰が剥がれていないか、葺き土が見えていないか、棟瓦がズレていないかなどを確認します。
- 棟板金の浮きや釘抜け、サビ
- 棟板金の釘が抜けていないか、浮いていないか、サビや変形はないかなどを確認します。
- 雨漏りの有無を確認
- 天井や軒天にシミはないか、サッシ周りに水跡がないかなどを確認します。
- その他、外壁や付帯部の劣化を確認
- 屋根以外の箇所が雨漏りを起こすケースもあるため、住まい全体を隅々まで確認します。
住まいの劣化が気になったら横須賀ルーフへご相談を!

塗装工事はあくまで美観を整えるものであり、内部の劣化や破損を根本から解決する工事ではありません。
雨漏りや下地の腐食など、住まいの寿命に関わるトラブルには、症状に合わせた適切な工事が不可欠です。
当社、横浜市の屋根工事専門店『横須賀ルーフ』では、現場調査で住まいの状態を正確に把握することが大切だと考えています。
表面の汚れや色褪せだけでなく、内部の状態や、不具合を解消するためのベストな工事を提案・施工します。
「気になることがある」「どんな工事が必要かわからない」という方は、ぜひお気軽に横須賀ルーフへご相談ください。
長年の経験や知識を活かし、お客様に安心してお過ごしいただけるよう、精一杯努めさせていただきます。
神奈川県横須賀市の屋根工事専門店【横須賀ルーフ】雨漏り修理・屋根葺き替え・カバー工法・塗装工事・防水工事はお任せください!
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